2022年度 東京基督教大学シラバス
<授業の内容とねらい>
牧会に関する理論と実践に関する学びは、学部では神学演習(教会教職)Ⅰ・Ⅱで、大学院では実践神学演習Ⅰ・Ⅱでも重ねて扱われています。今年度この授業においては「牧会するとはなにか」考え学びたいと思います。
牧師になるならないを問わず「牧会とはなにか」という大牧者なるイエスキリストに牧会されることを経験したいと願ってます。そして遣わされた場所どこにおいても、キリストの牧会を実現するような信仰と人格へと成長していくことを目標とします。
また牧会学の講師を務める私は長らく学生伝道の働きに仕えてきました。その意味でも若者の心に寄り添う牧会とは何かと考えていきたいと思います。さらに演習科目でもありますので、とりわけ説教で牧会することの実際を取り組んでいきたいと思っています。また講義期間中には、誰か一人の魂を具体的にあげて、その魂に神の心遣いがいかなることで、どのように魂の配慮をなしていくのかということを実践的に考えていきたいと思います。
<授業テーマと内容> シラバス
第1回 牧会とは何か① 魂の配慮
牧会と私 自分の牧会されてきた歴史を振り返る
牧会とは何か 魂の配慮の諸要素
第2回 牧会とは何か② 聖書の牧者たち
ヨブ記
パウロとテモテ
子どもたちを牧会する 教会学校教育の課題と展望
第4回 人生の四季と牧会:人生の夏
青年期を共に歩く エマオ途上のキリストの歩みから
進路選択、結婚、恋愛、性のテーマをいかに対話するか
「愛と性の悩み」への応答
第5回 人生の四季と牧会:人生の秋と冬
子育て、親の介護、老いと葬儀
第6回 牧会的な対話 祈りと聴くこと 牧会の闇
対話力、聴く力
牧会的な祈りの言葉 牧会祈祷を記すこと
牧会と闇 依存
第7回 牧会と説教
牧会的説教とはなにか
説教黙想の実際
第8回 牧会的説教を作成の実際
説教黙想と作成の実際
第9回 牧会的説教演習
第10回 牧会的説教演習
<到達目標>
このクラスの到達目標は牧師になるならないを問わず、「牧会とはなにか」ということを学び、牧会者として世界に遣わされていくことを学びます。また牧会的な説教を作成することによって、牧会の業が説教のことばにまで昇華することも目標とします。
<授業方法>
講義, 演習, 実技, グループ学習(ワーク・ディスカッション), 発表(プレゼンテーション)
<(*)教科書・参考書>
大嶋重徳「若者と生きる教会」
* 大嶋重徳「若者に届く説教」
トゥルナイゼン「牧会学」
J・T・マクニール「キリスト教牧会の歴史」
中村佐知「魂をもてなす」
スポルジョン「牧会入門」
慰めの共同体・教会
<成績評価の方法と基準>
授業参加度 (Class Participation) 40 %
リフレクション (Reflection Papers) 20 %
発表 (Presentations) 20 %
期末レポート (Final Report) 20 %
- 教員: Oshima Shigenori